千葉県習志野市にあるイオンモール津田沼店で24 日、フェアトレードの麻紐を使った世界一長いミサンガ作りに挑戦する「Fair Fes 2012(フェアフェス)」が開催された。運営スタッフや来場者などによってミサンガが編まれ、イベント終盤には長さ156m世界一長いミサンガが完成した。

ミサンガを編む子ども


同イベントは、フェアトレード推進活動を行う大学生有志で構成されたFair Fes 2012 実行委員会が主催した。コンセプトは「身近にできる社会貢献を大学生が発信しよう」だ。ミサンガ作りのほかにも、チョコレートやコーヒーなどフェアトレード商品の試飲試食や販売、フェアトレードについて楽しみながら学べるクイズラリーなどの企画が実施された。

ミサンガに使用された麻紐はフェアトレードによってバングラディッシュから輸入されたものである。ミサンガ作りの参加者を集めるために、実行委員会の学生スタッフがイベントの1カ月ほど前から都内周辺の中学校や高校、児童館などを訪問し、協力を呼びかけていた。

その結果、300人以上が訪れた。完成したミサンガは主催者によって「世界一長いミサンガ」としてギネス世界記録に登録を申請する予定だ。



イベント当日にミサンガ作りに参加した主婦の柴山侑子さんは、「息子と(ミサンガを)編みながら楽しくフェアトレードを知ることができてとてもよかった。(今後買い物をするときは)フェアトレードの商品を選んでみようと思う」と、語った。

会社員の堀江正通さんは、「これを機にフェアトレードを知った。学生だけでこれをやっているのはすごい。みんなで集まって協力すれば色々できるのかもしれない」と、学生のフェアトレード推進活動に期待を示した。

実行委員会のメンバーである青山学院大学3年の磯田早紀さんは、「今回のイベントが、一人でも多くの人にとって、安いだけではなく自分も他の人も喜ぶ商品を選ぶきっかけとなってほしい」と話した。(オルタナS副編集長=池田真隆)