——すでに遺伝子組み換え食品は、私たちの生活に入り込んでいます。消費者としてどう気を付ければいいのでしょうか。

安部:環境にも人体にも良いものを作るには、どうしても手間暇がかかります。それは当然コストとして価格に反映しなければ経営が成り立たないので、どうしても高くなります。

逆に、安すぎる食品には何か裏があると思って間違いありません。安価、安易なものを購入・消費するということは、お金以外の別の何かを代償として支払うことになります。誰が、どのように、どんな想いでつくったものかがわかっているモノを購入することが大事だと思います。

安田:一般的な食品会社は、利益の追求が最大の目的ですので、そこに道徳を求めてもあまり意味はない、と私は思っています。あえてメッセージを送るとすれば、「これから遺伝子組み換えに関する知識を普及し、遺伝子組み換え原料を使った食品に関しては、不買運動を行っていきます」ということくらいでしょうか。


Project99%


【プロフィール】

安部芳裕(あべ・よしひろ)
作家、ソーシャルアクティビスト。環境問題の根幹にあるのは経済システムの問題だと認識し、オルタナティブなお金である「地域通貨」に希望を見出す。講演や体験型ワークショップを全国の自治体・商店街・商工会・大学・NPO・NGOなどで数多く行ない、その実践もサポート。持続可能な自立型経済の構築をテーマに情報を発信している。Project99%代表。サスティナブル経済研究所所長。著作に『金融のしくみは全部ロスチャイルドが作った』『金融崩壊後の世界』『日本人が知らない恐るべき真実』『国際銀行家の地球支配/管理のしくみ』など。

安田美絵(やすだ・みえ)
料理家、市民活動家。マクロビオティック料理教室&持続可能な食の学校「ルナ・オーガニック・インスティテュート」主宰。「食べることで守ろう、自分の命。食べることで救おう、地球の未来」を合言葉に「食育ライフセーバー講座」を開講中。市民運動団体「Stop!TPP」「Project99%」で活動中。著書に『サルでもわかるTPP』など。

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