埼玉県吉見町のコスモス畑では、毎年約600万本ものコスモスが咲き誇ります。今から十数年前、転作作物の跡地の有効利用と、農地・農村の景観保全を図る目的で、コスモスを植え始めました。

 

休んでいた農地に花が咲いたことで、町は明るくなったそうです。コスモスの見頃は10月半ば。毎年その時期に「よしみコスモスまつり」が開催されます。そうしたイベントを通して、地域住民の方々が交流を深めることができ、また多くの方がコスモスを見に訪れるようになりました。

 

農家の方たちが協力して育てている、600万本ものコスモスが一面に咲く姿は、見に訪れた人たちの心を癒し、笑顔にしてくれます。そこには、農家の方たちの「訪れた人たちに、幸せなひとときを過ごして欲しい」という想いが込められているのです。

 

農家の方々、自治体、JAが協力しあって盛り上がりをみせる、吉見町コスモス畑。今年の秋も、みなさんの想いをのせたコスモスが美しく咲くことでしょう。秋の風物詩、一度訪れてみてはいかがでしょうか。(オルタナS編集部員=大森清香)

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