草野さんは、「ミキ☆レポ」を始めてから出会う人が変わった。そして取材を通して出会った人と、その後も交流が続いたり、「一緒にアプリを作りましょう」と話をしてくれる人もいるという。今はそうした出会いに恵まれ、ある企業の新サービスにインターンとして携わっている。

「社会人の話を聞いたり、実際にインターンをしていて思うのは、まだまだ自分が未熟だということ。早く働きたいという思いもあるが、今はまだ勉強すべきことが沢山ある。大学の4年間では色々なことを学び、もっと視野を広げていきたい」と話す。

アルバイトや学校外での活動も、少しでも興味のあることや好きなことに自ら近づいていくことで、見える何かがある。そして、「いつか一緒に働く仲間となるかもしれないのだから、会社の中をもっと見せていく機会があってもいいと思う」と、草野さんは語る。

働いてみて初めて社会を知るのではなく、高校生のうちに、世の中にどんな職業がありどんな働き方があるのかを知る機会が増えれば、大学での過ごし方も大きく変わってくるかもしれない。

ブログを始めた当初は、企業訪問を断られることも多かったが、少しずつ記事を増やしていくことで、以前よりも許可がおりやすくなったという。そして今では、人が紹介をしてくれるケースも多くなった。

「今でも企業訪問は緊張します」と話す草野さんは、行動的に見えて実は昔からシャイで人見知りだという。この一年で「得たものはすごく多い」と話す草野さんは、「ミキ☆レポを始めてよかった」と笑顔を見せた。

色々な企業の中や、実際に働いている人のインタビューが見られる「ミキ☆レポ」は、社会人も大いに楽しめる内容だ。今はウェブ企業を訪問し取材をしているが、今後はそれ以外の業界も視野に入れて「ミキ☆レポ」を更によくしていきたいという。

草野さんは、4月から大学生になる。働くことや将来のことを生き生きと語る草野さんの今後が、とても楽しみだ。(オルタナS編集部員=大森清香)


ミキ☆レポ

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