「同じ世代の人たちに、色々な働き方があることを早いうちから知って欲しい」と言う草野さんは、「時間もあり、これから進む道を自由に決められる今だからこそ、視野を広げていった方が良い」と語る。

カナダの高校では、起業学や法律、そして車を整備する授業など、将来の職に結びつくような授業が多くあり、実際に病院などでインターンのように働く同級生もいた。日本とは異なる制度を目の当たりにし、草野さんの価値観は留学前と大きく変化した。

「自分の好きなものが分からないがために、興味のない学部へ進学するのは勿体ない。4年間も大学で学ぶのだから、できるなら高校生のうちに好きなものを見つけて、興味のあることを大学で学んだ方がいい」と話す。

時間がある高校生だからこそ、できることがある。「SNSっていいなぁ」から始まったウェブ業界への興味も、自ら企業訪問し働いている人へインタビューを続けた結果、「やっぱりウェブ業界で働きたい」と、自分の気持ちを再確認できたことが大きな収穫だったという。

「たとえ興味のある学部へ入って、好きなことが変わったとしてもいい。それも糧になるはずだから」と草野さんは話す。好きなこと、興味のあることを貪欲に探し求め、実際に行動していくことが大切なのだろう。

行動することで見えてくるものがある。

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