音もなく降り積もる雪、背丈をゆうに越え3m以上もの雪壁となります。険しい豪雪地帯、新潟県十日町市。2011年2月、大学の試験が終わってすぐに十日町市の池谷集落に移住しました。坂下可奈子といいます
私が農作業ボランティアで初めてここを訪れたときは6軒13人の限界集落でした。寂しい村と思うだろう。けれど違った。村人が皆一丸となって「集落を存続させるんだ」と強い思いのもと、地域おこしの活動をしていました。
大学を卒業するまで村の人たちは大切なものをたくさん教えてくれました。ここを残したいと思いました。農業の問題も、過疎の問題も、遠くから評論するのではなく現場で問題解決に向かいたいと思いました。
生活自体が挑戦だけれど、小さな単位を変えることが、世界が変わることに繋がるのかな…そう思い、こちらでの生活も2年が過ぎました。新規就農者として米づくりや野菜の出荷、直販、イベントの受け入れ、そして地域づくりの活動を村の人たちと行っています。
■農作業、家造り、地域での生活
実は今年から集落に自分の家を建てます。現在集落には空き家がありません。今後新しい移住者を受け入れることも考えると、住居はとても重要です。
そこで、池谷のNPOの力も借りて家を建てることになりました。地元の建築関係の人たちや、池谷に通う都心の方たちとともに自分たちの手で「成長する家」を造っていこうと思っています。
そして1階を農家カフェにしようというアイデアも出ています。そこから生まれる人の輪が楽しみです。できるだけたくさんの人の手あかがついた家にしたいです。
今はまだ豪雪の季節ですが、雪が解けきる6月からゆっくりスタートする予定です。一緒に農作業、家造り、地域での生活…ご興味のある方はぜひご連絡ください。近況も報告していきますので、見守っていただければ幸いです。
【連絡先】
blog:http://ameblo.jp/kibousyuraku/
FB:坂下可奈子
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