このコンテストに参加し、アフリカンの強い想いと結束力に感銘を受けた。驚くことに、7人のうち5人が、5分間のスピーチのために大阪や東北からわざわざ東京に足を運んでいたのである。

なぜそこまでして参加するのかと開始前に問うと、彼らは「こうして自分の声を聞いてもらえる機会はなかなかないため、一つ一つのチャンスを無駄にしたくないのだ」と答えた。

異国の地で大勢の人を前にして、異国の言葉を使い、自身の意見を5分にまとめるということは決して簡単ではないはずだ。それでもなお、彼らは明瞭かつしっかりとその想いを伝え、参加者を感動させた。

中でも優勝したパトリックさんは、一人二役のインタビュー形式でスピーチを披露し、会場を沸かせた。結果発表後、「This is my reward.」と涙ながらに言った彼の5分間にかける想い、はたして、ここまでの強い想いを我々は持っているだろうか。

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