「このまちくさは何に見えるかな?」「豚の鼻みたい!」。まちくさ博士こと、デザイナーの重本晋平さん(27)は自身のまちくさの写真を見せながら子どもたちと言葉を交わした。「まちくさ」は、見過ごされがちな雑草に目を向け、想像力を働かせることで、図鑑や絵本作りにつなげる重本さん独自の取り組みだ。

まちくさの写真を撮る子ども=大阪市中央区

子どもは、街中を散策して雑草を探し、写真に収めた。放射状に伸びる雑草に「ちびふんすい」、壁の隙間から生えている雑草に「のぞきっこ」など思い思いに名前をつけた。

さらに、お気に入りの「まちくさ」を主人公にした物語を個々で考え、それらを全員でつなぎ合わせ、一つのストーリーを完成させることで、コミュニケーション能力の育成も図った。

参加した女の子(9)は「普段はあんなにまわりの草を見なかった。壁とコンクリートの小さな間から出てきて、そんな小さいところから出てくるってすごいと思った」と感想を寄せた。

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