同サイトでは、登録をすると自分の作品を自由に出品することができる。個人間取り引きが成立した場合は、手数料として10.5%を支払う仕組みだ。現在、10000人以上の個人作家が登録している。価格は500円から10万円ほどで、中には、月に数十万円を稼ぐ者もいる。
なぜ、これほどまでに手作りブームが来ているのか。テトテ事業部の吉田研三ディレクターは、「大量生産・消費を嫌う傾向が背景にある。モノの価値が見直されてきた」と話す。「手作り作品はどれもストーリーのある一点モノなので、思いが伝わり、人に魅力を与えている」。
個人のウェブサービスが簡単に立ち上げられるようになってきたこともハンドメイド市場を加速させている要因の一つだという。「ウェブサービスを通して販売することも可能になってきたので、モノの売り方も変わってきた。物理的な距離を超えて、個人間で取り引きが成立するので、コストや体力、時間がない人でもできる」。
テトテには、若者だけでなく、多様な世代が登録している。「20〜60代の女性が登録しており、最近は男性も登録するようになっている」と、吉田さん。
数十年前から手作りの風習が日本にはあった。子どもに体操着を作ったり、自由研究で木工作品を親子で作っていた。この風習に着眼し、テトテを開発したと吉田さんは話す。「ハンドメイドは人気だったが、売買のアクションがなかった。インターネットの力で手作り商品を誰でも売れるようにした」。
現在、同サイトでは、「テトテ・ハンドメイド・アワード2013」が展開され、4月10日まで、一般投票を受け付けている。全7439作品の中から選出された192作品への投票を受け付けている。投票は1日1票まで。
グランプリや各部門の受賞者は、4月25日、東京ビッグサイトで開催される「日本ホビーショー」で発表される予定だ。(オルタナS副編集長=池田真隆)
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