●念願の主催イベントへ!
One live One school プロジェクトへの道

こうして念願の主催イベント開催へと動き始めたAWS。
その道は多くの壁にぶつかるところから始まった。
「出演してもらえるアーティストが見つからない。」
「希望の条件で貸してもらえる会場が見つからない。」
そして
「スポンサーが見つからない。」

『イベントは難しいぞ』
インターン先で言われた、この言葉の意味を戸塚さんは痛感していた。

●想いが人を動かした
こうした現状の突破口を開いたのは、ある女性メンバーとの真剣な話し合いだった。
アーティストの参加を集める役割をしていた彼女は、あまり自分の主張を出すことなく、意見もなかなか言わないタイプだった。
その彼女に向かって戸塚さんは想いをぶつけた!

『もっと失敗しなきゃだめだ!ミスはだめだけど失敗しよう。もっと自分の意見を出していいんだよ』

かなり強い言葉だった。言い終わった後で、戸塚さんは
『正直言い過ぎたかなあ』
と反省していた。
そこに彼女からメールが入った。

『私のことを想って、真剣に話をしてくれてありがとうございました。』

彼女は変わった。そしてチームが変わった。
アーティスト班のメンバーが手書きの手紙を各事務所宛に送ることや、FAXで音楽事務所にメッセージを伝えることを自発的に始めたのである。

そしてついに想いが届いた。
チュールの2人がイベントに参加してくれることになったのである。

『やればできる』

この自信がきっかけとなり、アーティスト、会場などの問題が次々と解決していくのであった。

●恩返しの結果
慣れないこと。大きな壁。それらをひとつひとつ乗り越えて迎えたイベント当日。(イベントレポートはこちら
彼は赤坂の洋食居酒屋 HIROZのライブスペースに立っていた。
甲子園に代わる、彼の新たな夢舞台だ。

当日の来場者は約150名、ユーストリームの視聴者数は4500人を超えた。
戸塚さんのひとつの夢、『川嶋あいさんへの恩返し』はこうして叶ったのである。

(5)へ続く