太田さんがフィリピンで通った語学学校は、日本で申し込んだものだった。数えきれない程ある学校の中で、自分に合った学校を見つけるのは容易ではない。太田さんは、ブログなどに書かれた口コミを参考に、「ここなら間違いない」と思い学校を決めた。

しかし、実際に行ってみると、想像していたものとは大きく異なっていたという。なぜそんなことになったのか。それは、学校の口コミを見つけることが困難なこと、そして例えブログなどに記載された口コミを見たとしても、過去のものであるほど現在とは大きく異なってしまう可能性があるということだった。

太田さんが実際に通った学校も、約1年前にオーナーが変わり、「評判の良い学校」とは程遠いものとなってしまっていたのだった。

そんな現実にぶつかった太田さんは、「せっかくお金と時間をかけて留学しにきたのに、学校選びに失敗するなんてオカシイ。そういう人を少しでも減らしたい」と思い始めた。

School Withのサービス

本日リリースしたSchool Withのサービスは、まさに留学する人が学校選びに失敗しないためのものだ。今までは、留学エージェントや語学学校のウェブサイト、そして誰が書いたかわからない、数少ない口コミからしか情報を得ることができなかった。

そのため、学校選びに失敗したという人は、少なくない。「実際に行ってみないとわからないというのは勿論あります。でも、それ以前にもっとちゃんとした情報源が必要」と、太田さんは話す。

School Withでは、どこの学校に留学したのか、行った時期や期間、英語のレベルはどの程度上がったのか、学校の規則は厳しかったか、日本人の割合はどのくらいだったのか、などの口コミを見られるようにする。

情報を提供するのは、実際に学校で学んだ人たちだ。また、情報が古くならないよう、点数をつける場合は、過去一年に留学した者の口コミのみを反映させる。それ以前の口コミを読むことは可能だが、点数には影響しないため、常に新鮮な情報を得ることができるという。

このサイトのログイン方法は、フェイスブックのアカウントを利用する。そのため、口コミを書いた人が誰なのかを知ることができるのだ。これには、口コミの信憑性を上げるという目的もあるが、もう一つは、留学経験者とこれから留学する人を結びつける役割も果たす。

先輩と後輩の関係をつくり、口コミで気になった情報を本人に詳しく聞くことも可能になるということだ。事前の情報次第で、現地での過ごし方は大きく変わってくる。

最初はフィリピンの学校のみを対象とするが、今年の夏頃からは徐々に国を増やし、いずれは語学学校のみならず、大学や専門分野での留学にも対応していきたいという。

留学にかかる費用は決して安いものではない。一大決心をし、不安もあるなかでのSchool Withのサービスは、留学する者にとって、とても心強い味方となってくれるだろう。(オルタナS編集部員=大森清香)

・School Withのサイトはこちら

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