夢支援NGOアラジは2月8日、ソーシャルドリームコンテスト2015を開いた。6人の出場者が社会的な夢についてプレゼンした。優勝したのは、アフリカに抱くイメージについて再考することを訴えた田中優樹さんが輝いた。当日の様子を、運営責任者の下里夢美さんに寄稿してもらった。

夢支援NGOアラジは2月8日、創団体S-PILAASと共催し「第1回ソーシャルドリームコンテスト2015」を開いた。運営スタッフ12人と参加者38人の計50人が集まった。なお収益の約30000円は世界で最も貧しい国の一つである、西アフリカのシエラレオネ共和国の夢支援活動及び、日本における特に女性の夢をテーマにしたイベント・セミナーのプロデュースの費用として大切にお受け取りした。

優勝した田中優樹さん。アフリカの豊さを守ることの意味を訴えた

優勝した田中優樹さん。アフリカの豊さを守ることの意味を訴えた

コンテストで優勝したのは、NPO法人AYINAで文化喫茶プロジェクトに関わる田中優樹さん。自身のウェブメディア「世界の貧困を伝える旅」において、世界のさまざまな地域において行ってきたボランティアの様子を伝える活動を行い「世界の貧困はつくられている」という確信に辿りつく。アフリカの豊さ、日本の豊かさについて再度考えさせられるプレゼンテーションとなった。

今回のコンテストでは、多方面から様々な夢をもつ6人の出場者に各8分間、ご自身のもつ社会的な夢について自由に発表していただいた。出場者の夢や目標を応援する機会をつくり、参加者とのその後のご縁をおつなぎすること、また参加者に審査員になっていただき、出場者にとっても貴重な機会を生み出すこと、審査員の皆様自身が出場者の発表アイデアを吸収し、社会に還元できるきっかけとしていただくことを目的とした。

コンテストルールはいたってシンプル。受付時にハート型の投票用紙を3枚お配りし、一番応援したいプレゼンテーターの名前を書いて投票するというもの。投票の結果、「とにかくアフリカへ行こう!アフリカの豊かさを守ることの意味」の田中優樹さんが優勝し、準優勝には「エクスターンシップで培う「つながり力」があなたの隣の社会を変える」稲葉哲治さんが輝いた。

準優勝した稲葉さん

準優勝した稲葉氏

開催団体 夢支援NGOアラジについて
夢をもち羽ばたく6名のプレゼンテーターを応援し、たくさんの人と夢を「共有」する場を作るために、今回のコンテストは生まれました。 夢支援NGOアラジは、世界で最も平均寿命が短いといわれているシエラレオネ共和国で活動する任意の国際協力団体です。夢をもつ日本人を応援するイベントを企画し、イベント収益を現地の夢支援事業に充てることを目指しています。 「かわいそうだから」一時のボランティアをするのではなく 「自分の夢を叶えながら」社会貢献できる場を創造し、これまで15回セミナーやイベントを企画・運営してまいりました。 出場者の発表を聞いた参加者の皆様には、社会に貢献できるアイデアを持ち帰り、身近で実践していただきたく場にしたいと思います。

主催団体代表・運営責任者:下里夢美
勉強も部活も億劫だった高校2年の3月7日、「世界がもし100人の村だったら」のドキュメンタリーをみて、シエラレオネ共和国の男の子、アラジに出会い人生観が変わる。その後、国際支援を仕事にしたいと考えるようになり、国際協力を専攻できる桜美林大学に進学。大学の国際協力研修でバングラデシュへ赴き世界一のNGO・BRACの本部を視察。スラム街の小学校へいき、子供たちの夢を聞いた時に「この子たちの夢は叶わない」と悟りショックを受ける。自分の名前から「夢」をキーワードにした国際支援の道を考えはじめ、日本で最も歴史の古いNGO「シャプラニール」でインターン後、日本ファンドレイザー協会にてファンドレイザー資格を取得、大学4年時にNPO法人WE21ジャパン有給広報スタッフを経て、「夢支援NGOアラジ」をアラジと初めて出会った5年後の3月7日に設立。今までに、日本で夢を追う若者をプロデュースした収益を、シエラレオネでの夢支援に役立てる仕組みを考案し設立10か月で15のイベントを企画、述べ250名から約40万円の寄付を集めた。

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