国際フェアトレードラベル機構に認証されたゴールドを用いた商品や、世界のエシカルジュエリーをセレクトして販売する「R ethical jewelry」ブランド。運営する上で体感するそのメリットとデメリットについてご紹介します。

メリット

・人の笑顔を繋げられること。

貢献という付加価値を見いだせるジュエリーのビジネスは、通常の営業活動の「点」から一線を越えて、社会的意義を共有する「面」での役割を担うことで、製作する人から身に付ける人まで、多くの方を巻き込む形で、フェアな笑顔を繋げられる喜びは大きいと思っています。

・エシカルを軸として評価を受けやすいこと。

デザイン、価格、ブランドの3要素を基盤に、エシカルに感度の高い層からは、一歩踏み込んだエシカルな背景に魅力を感じてもらえる機会があることです。ブランディングには相当な時間・費用を要しますが、立ち上がったばかりの企業でも第三者の査定を受ける形で、お客様からの認知・評価を得やすい事は大変ありがたいメリットです。

■デメリット

・原材料の仕入れが割高になること。

国際フェアトレードラベル機構に認証されたゴールドを用いることで、適正価格での取引やプレミアムの支払いによる地域社会の発展を支援する仕組みを持ちますが、その分、仕入コスト高となります。

価値のあるフェアトレードを維持しつつ販売に繋げていくマーケティングの技術は、単にモノを売るという枠組みから超えていく難しさを実感します。

・情報共有や査定に労力を要する事。

取引先のエシカルな活動や所属団体について、定性的かつ定量的に独自の査定基準を設けた上で、取引するか否かを検討していますが、その査定に大変な手間と時間を要します。

しかし、情報の共有は、事務的な手続きではなく、実際は取引先との信頼の構築というプロセスです。エシカルを担保するための膨大な活動がネットワークの広がりに直結することはメリットとも言えます。

以上、エシカルであるが故のデメリットを、独自のメリットに変えていくことがR ethical jewelryブランドを運営する者としての醍醐味かもしれません。利益の追求に留まらず社会的意義をしっかり理解、 共有した上で「エシカルジュエリーが世界を救う」仕組み作りを実現していきたいと思っています。(寄稿・R ethical jewelry代表 星まり)

R ethical jewelry

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