報道によると、解雇理由は「ニュース報道ではスチール写真からビデオやマルチメディアにニーズがシフトしていること」。サンタイムズはイリノイ州を中心に約40の地方紙グループを形成しており、この動きが他社に広がる可能性もある。
サンタイムズ側のリリースには「視聴者はビデオ・コンテンツを求めている。こうした要求に応えられる報道能力を持たなければならず、リストラせねばならなかった」といった内容が書かれていた。
米国や欧州、日本でもニュースは動画化や生中継が進んでいる。その一方で、デジタルカメラやスマートフォンの性能が上がっており、記者がカメラマンを同行して取材するケースは年々減っている。ツイッターでも、シカゴのフリーライターが「これから記者は自分でスマホで取らなければ」とつぶやいた投稿もあった。(オルタナS副編集長=池田真隆)