ニュージーランドの人々は皆、自分たちのことを「キウイ」と呼んでいる。これはニュージーランドのマスコット的存在のキウイという絶滅危惧種の鳥になぞらえたことが由来である。
昔、鳥天国だったニュージーランドでは、長い間天敵がいなく、自然と羽が退化してしまう鳥が多々表れた。キウイもそのうちの一匹である。このキウイの特徴として、身体の大きさの割には世界で一番大きな卵を生み出すことがある。
出産を終えると母鳥は疲れ果ててぐったりとしてしまう。そこで、子育てや身の回りのことを雄鳥が行うことになる。これになぞらえて、ニュージーランドでは夫が家事や子育てを積極的にすることが主流になっている。
食事が終わると、妻はまだゆったりとイスに座っているが、夫は自然と黙って食器洗いを始める姿はごく普通である。こうした夫を先ほどのキウイとなぞらえて「キウイハズバンド」と呼んでいる。
日本とは対照的なキウイハズバンド、世の女性はこんな夫が欲しいのではないだろうか。その証拠として、近年日本人とニュージーランド人の国際結婚が徐々に増加している傾向にある。(オルタナS特派員 池田真隆)