クリエイター支援施設「クリエイティブネットワークセンター大阪 メビック扇町」(大阪市)が、『2013 クリエイターがつくるバードハウス展』の出展者を募集している。応募資格は関西を中心に活躍するクリエイターに限定。地球環境がテーマの同展覧会はこれまで立体作品が中心だったが、出展者の裾野を広げようと初めてグラフィックやイラスト、映像・CG作品も募集する。

過去の作品、上段左 セシリア・ハーツ(スウェーデン) 右 安藤忠雄(日本) 下段、左 アルファロメオ(イタリア)右 ピーター・アイゼンマン(アメリカ)

共催のNPO法人「バードハウスプロジェクト」は、約20年前から各分野のトップクリエイターが作品に託した地球環境への提言を、展覧会を通して広く紹介する活動をしている。地球が、誰もが知っている“鳥の巣箱”に置き換えて表現されることで、より多くの人がその未来像や環境保全を考えることが目的だ。

発端は大阪の老舗照明・家具メーカーの周年行事における企画展覧会。国、文化、言葉の違いを越え、地球環境を考えるきっかけになると世界中で賛同の輪が拡がった。これまで建築家の安藤忠雄をはじめ、NASAの宇宙デザイナーや自動車メーカーの設計者など、世界で活躍するクリエイターが作品を出展、大きな反響を呼んだという。

28回目となる展覧会に、メビック扇町は主催側として初めて参加し、会場を提供する。
「今年、我々は活動10周年を迎えました。この節目の年に、世界を舞台に展開するプロジェクトに関わることで、大阪のクリエイティブ力を世界に発信するきっかけになれば」と、同施設代表の堂野氏は期待している。

応募作品はこれまでのトップクリエイターの作品数点と共に11月22日から12月1日まで同施設で展示される。メビック扇町のホームページで6月20日までエントリーを受付中。実際の作品提出は9月17日から30日まで。詳しくはホームページへ。(オルタナS関西支局特派員=土井未央)