プロブロガーのイケダハヤトさんは、奥さんへプロポーズする際、自作の絵本を通して気持ちを伝えた。絵本の登場人物はイケダさんと奥さん。二人の出会いから、これまでを振り返り、これから歩む将来像が描かれている。
プロポーズした場所は、旅行先の山中湖。「付き合って4年目で、そろそろ結婚しようという空気があった」とイケダさんは話す。一世一代のプロポーズのため、ロマンチックに決めたいと思い、山中湖へ旅行に誘ったのだ。
「子どもと一緒に多くの時間を過ごしたいと思って会社を辞めた」と話すイケダさんはイクメンの顔も持つ。生後7カ月目の第一子も授かっている。仕事は、執筆業とプロボノとしてのNPO広報支援に半分ずつ時間を費やす。週に2~4回のみ仕事で出かけて、残りは在宅ワークだ。「生まれたばかりで、奥さんがナイーブになりがちな時期でもあるので、家事手伝いや子育てにかかわり、少しでも負担を減らしたい」とイケダさん。
イケダさんに比べて世の中の男性の教育参加は低い。11年度に育児休業を取得した男性は3%未満だった。数値は上がってきてはいるが、取得率9割の女性と比べると開きが大きい。
男性が育休を取得しない原因としては、「戻ったときが不安」、「周りの空気」などがある。
イクメンブームではあり、育休を取得したいと望む男性は全体の3割にのぼり増えてはいるが、現実は厳しいようだ。
イケダさんもブロガーであるから、このような生活が送れていると自覚している。しかし、男性が育児に積極的に関わることには意義を見出している。「子どもを育てることで、教育や政治、そして自分自身の生き方を考え直すきっかけになった。子どもと関わることで、社会についてもより一層深く考えるようになる」と。(オルタナS副編集長=池田真隆)