私たちはエシカルを「人や社会、環境の様々な問題をケアすること」と考え、そうして作られるジュエリーをエシカルジュエリーと呼んでいます。私たちがエシカルジュエリーにこだわる理由、それは美しく輝くジュエリーの裏側には、幸せで希望に満ちた人々の笑顔があってほしい、と願うからです。

bijoux fleur


発展途上国の小規模鉱山で散見される児童労働や搾取、そして土壌や水質の汚染。悲劇を生み出すのではなく、笑顔を生み出すジュエリーをつくりたいという想いから、HASUNAはエシカルであることを大切にしています。

2013年6月、HASUNAは新たなジュエリーシリーズを発表いたしました。その名は、「bijoux fleur」。今にも咲かんとする蓮のつぼみや大きく広がった葉、陽の光を反射して輝く水滴をイメージしてデザインしたこのシリーズには、パキスタン北部の女性たちが磨いた、美しいクオーツを使用しました。

パキスタンの首都イスラマバードから、幾つもの峠を超えて辿り着くフンザ地方。8 , 0 0 0 メートル級の山がそびえ、人類誕生以前の風景を彷彿とさせる、美しい渓谷が広がっています。以前は観光を主要な産業としていましたが、9.11以降観光客は激減。2 0 0 6 年、パキスタン人のルパニ氏が、現地の貧困層の女性たちの生活支援をしたいと、財団「ルパニファンデーション」を設立。

そこで女性たちは、高い宝石研磨の技術を身につけ、採掘された天然石を美しく磨きあげています。「家族を支えることができ、仕事に生き甲斐を感じます」と、語る女性たち。美しく磨かれる天然石からは、彼女たちの仕事に対する誇りと、愛する家族を支えている喜びを感じることができます。細部まで丁寧に磨きあげられた天然石とともに、パキスタンの女性たちの輝きも、いっしょにお届けできたらと思います。(寄稿・HASUNAマーケティング部門担当 児玉香織)

HASUNA

【児玉香織】
1982年北海道生まれ。
2012年より株式会社HASUNAマーケティング部門担当と名古屋栄店店長を勤める。