2002年に話題を呼んだ写真集「百年の愚行」を出版した一般社団法人Think the Earth*は、「愚行を繰り返さない社会をどう作るか」をテーマにした続編の出版を目指すプロジェクトを立ち上げた。

アートディレクター佐藤直樹、編集ディレクター小崎哲哉、プロデューサー上田壮一(Think the Earth 理事)

 

 彼らは2001年の「9.11」から2011年の「3.11」の間にも続く「愚行」に対して、その同書のテーマと制作プロセスを未来の読者と共有しながら作ることで、これまでにない出版物の届け方を目指して、7月29日にクラウドファンディングの募集を開始した。

更に「かつてないほど増え続ける人口、それと対に進行する大量消費型の社会、一向になくなる気配のない地域紛争や差別、広がる格差……。続編の企画は2011年3月11日に発生した東日本大震災を機に考え始めました。とくに原発事故は、欲望ばかりを追求する人間の愚行の果てに起きたこと。

 21世紀になって顕在化した「テロリズム」、「エネルギー」、「メディア」など、前作では扱いきれなかったテーマを補完し、あらためて地球と人類の未来へ警鐘を鳴らすことを目的として、続編を世に問うことに挑戦します。

 この出版プロジェクトを「未来をなんとかしたい」という思いに共感いただけるみなさんの力をお借りし、実現したいと考えています。」と語る。

書籍の企画意図や好調な滑り出しを見せたファンディングについては下記アドレスで参照して欲しい。(オルタナS特派員=きっこう伊藤)

https://readyfor.jp/projects/idiocy