教育と探求社(東京・千代田)は2月20~21日、「クエストカップ2016全国大会」を開いた。同大会は、全国の中学・高校生が企業のリソースを生かして社会的課題を解決するプランを競い合うコンテスト。81の中学・高校が参加したなか、グランプリにはゴキブリの持つ脂肪酸を利用して、持続可能な開発目標(SDGs)に沿った家づくりを提案した育英西高等学校(奈良)に輝いた。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

育英西高校のプレゼンは、感情豊かに表現し、観衆を魅了した

育英西高校のプレゼンは、感情豊かに表現し、観衆を魅了した

クエストカップでは、全国の中学・高校生が企業から出されたお題について、市場調査やフィールドワークを通して、解決策をプレゼンするPBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)型のコンテスト。生徒たちは1年間をかけて、企画を考える。教科書には答えは載っていなく、自分たちの頭で考え抜かなければいけない。

今年参加したのは、全国の中学・高校81校1486チーム。グランプリを獲得した育英西高等学校はインターンシップ先に大和ハウス工業を選んだ。同社からのお題は、「私たちが世界を変える!72億のハートを動かす大和ハウスの新商品を提案せよ!」。同校の生徒たちは清潔な環境をつくるために、ゴキブリが持つ脂肪酸に着目した。持続可能な開発目標に沿った壮大な家づくりを提案した。

[showwhatsnew]