オンライン上での意見交換サービスを運営するBlabo(ブラボ、東京都・渋谷)は29日、企業向けに、ユーザーの要望を聞いてサービス・商品開発するユーザーコミュニティー機能の提供を開始する。スタートアップ・NPO100社に無料アカウントを発行する。新機能で企業はどのようなことが可能になったのか紹介する。(オルタナS副編集長=池田真隆)

オンラインの会議室を持てるBlabo!

■Blabo!とは

Blabo!(ブラボ)は、企業がオンライン上で企画会議室を開設し、生活者に参加してもらうサービスとして2010年4月にスタートした。これまでロッテ、アサヒビール、ガリバーインターナショナル、三井不動産をはじめとする10社以上の商品やサービス開発、街づくりに至るまで多岐に渡るオンライン企画会議を実施し、アイデアを実現してきた。 

■新機能「ユーザーコミュニティ」とは
 
昨今、顧客のフィードバックを取り入れ、プロダクトを改善し続けるリーンスタートアップの重要度合いが高まっている。そこで、Blabo!は「ユーザーコミュニティ」ページを開設できる機能を開発した。
 
開設すれば、いつでもユーザーからのフィードバック•アイデアを募れる。「聞いて、つくる。つくって、聞く」ことでユーザーといっしょにサービス•商品を育てていく。使うだけのユーザーではなく、サービスを成長させるパートナーとして関係性を構築するができるようになったのだ。

■Blabo! 三つの特徴

(1) Q&Aではなく、Question & Idea
「問い」を出し、アイデアを募る Question & Idea方式が特徴。そのため、課題をピンポイントで聞けるので、活用できる要望•アイデアを集められる。デザインやプロトタイプなどイメージ写真を共有し、フィードバックを受けることもできる。テンプレートを選択するだけで自動的に問いが作成される機能が実装されている。

(2) ユーザーとディスカッションできる
問い合わせフォームやアンケートは回答したら終わるが、Blabo!は投稿されたアイデアが起点となる。他のユーザーや主催者が深めたり広げることで、多様な視点から検証することができる。アイデアの実現可能性を高めるために、いっしょに練ることができるユーザーインターフェイスがBlabo!の特徴だ。

(3)  アイデアの管理機能が揃っている
Blabo!では評価システム「Blabo!ボタン」でユーザーに評価されたアイデアが可視化されている。「やりましょう」「実現しました」とアイデアのプロセス管理をし、実現レポートをユーザーに配信できる。

■今後の展開

リニューアルキャンペーンとしてスタートアップ、NPO100社に対して、ビジネスアカウントを無料で発行する。審査通過したアカウントから順次オープン予定。有料版は年内にリリース予定。大企業向けに、システム提供とコンサルティング業務は継続して実施し、第一弾のプロジェクトとして、ガリバーインターナショナルが、大型店舗の開発を行う。


Blabo!