アメリカで起きた同時多発テロ事件「911」から、今日で12年を迎える。この事件を発端に、アフガニスタン戦争、イラク戦争に突入し、多くの犠牲者が出ている。
人の命を奪い合う戦地では、正義とは何かが突きつけられる。
一方の国の言い分から正義であったとしても、もう一方の国からは悪とされる。
数々の戦地で取材活動を行ってきた戦場ジャーナリストの渡部陽一氏は、「正義とは何かと聞かれても、一言では答えられないが、正義が機能している平和な社会は分かる。それは、家族が一緒に暮らしていることだ」と話しました。
家族が待っている兵士は、過激な戦闘を拒む傾向にあるが、家族を失ってしまった兵士は凶暴になると言います。
正義とは何か。この日に、改めて考えてみたい。
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アラブの春の影響を受け、2011年3月に民衆が立ち上がったシリア。民主化を訴えてデモに参加していたシリア国民は、独裁政治を続けるアサド政権によって弾圧され、多数の死者が出た。
それを期に内戦へと突入し、現在では死者数が10万人を超えた。また、シリア国内で続けられる内戦の影響を避ける為に、隣国に逃れた難民は200万人以上と言われている。
この惨事は、今世紀最大の内戦・惨事と言われ、過去に大規模な虐殺がルワンダで起きたツチ族フツ族戦争以上の被害が出る可能性があると指摘されている。日本では、あまり報道をされる事の無いシリア内戦だが、世界の大手メディアは常にトップニュースとして報道をする程の、世界的な問題なのである。
そんなシリアでは、一体何が起きているのか。当時21歳の私は、2011年3月にシリアを潜入取材した。
コンゴの少年兵の成長を描いた映画「魔女と呼ばれた少女」の日本公開を記念してトークショーが開催された。登壇したのは、戦場ジャーナリストの渡部陽一氏と、チャリティーランでコンゴの女性や子どもたちを支援するリサ・シャノン氏。戦場を見てきた2人が若者に伝えたいことは何か聞いた。
7月12日に、国連である少女が演説を行いました。会場には世界からたくさんの少年少女が集まり、とても印象的でした。私はこの演説をみて、驚きました。
おそらく、それは、
・16歳の少女が行っていたこと(この演説の日は彼女の16歳の誕生日)
・イスラム教圏の女性による訴えであるということ
・一度命を狙われたあとにもかかわらず、声をあげ続けること
これらの理由によるものでしょう。彼女の名前はマララ・ユスフザイ。パキスタン出身の女の子です。彼女は11歳の頃から女性の権利、すべての少年少女が教育を受ける権利を訴えています。
今年1月、山本美香さんにインタビューした濱田真里さん(24・当時早稲田大学教育学部5年)は、山本さんの印象を、「世間からは、弱者のために取材しているといわれているが、女性としての自分の立場を理解して、その役割をまっとうしているだけだと感じた」と話す。
先のボストンマラソン爆破テロ事件では、犯人とされるチェチェン兄弟がイスラム過激派に傾倒していたということで、またもやイスラムへの風当たりが強くなりそうだ。
私たち日本人から見て、あまりにも遠く、激しいイスラム社会。
「イスラム諸国は、なぜ争ってばかりいるのか」「なぜテロを肯定するのか」「なぜ男女差別が激しいのか」といった疑問を抱いている方も多いだろう。
その一方で、在日イスラム人口も年々増えつつある。観光やビジネスで日本を訪れるイスラム人は、こうしたイスラム社会の「負のイメージ」に頭を悩ませている。
そんな中、少しでも日本人に「イスラムを肌で感じ、知ってもらおう」とする試みも現れた。
平成24年度行政事業レビューが6月に実施され、外務省は、政府開発援助(ODA)のスキームのひとつ「無償資金協力」を俎上(そじょう)に載せた。判定は「抜本的改善」。今回のレビューでとくに議論の的となったのが、無償資金協力の一種で、“顔の見えない援助”とされる「貧困削減戦略支援(PRS)無償」だった。「PRS無償はいつか切られるかもしれない」と国際協力NGO関係者らが懸念するなか、ODA予算削減の方向性として“顔の見えない援助”はやめてもいいのだろうか。
麻生太郎副総理による「ナチスの手口に学べ」発言が大きな波紋を投げ掛けている。本人は発言を撤回したが、謝罪や辞任は明確に否定した。安倍晋三首相も幕引きを狙う。しかし今回の麻生発言は、日本や世界の民主主義の威厳を大きく損なったのではないか。ジャーナリストの田原総一朗氏に聞いた。