オルタナは2014年1月26日、ソーシャル・グリーン・エシカルに特化した合同企業説明会を開催する。当日は約20社のグリーン企業経営者と200人の学生・転職希望者を集め、点と点で存在していた両者のマッチングを図る。働く会社を選ぶとき、志とやりがいを重視したい人にはオススメのイベントだ。(オルタナS副編集長=池田真隆)

共感した会社を受けてみよう

合同企業説明会は、オルタナが2014年1月28日に発売を予定している『グリーン天職バイブル2014-2015』の発行を記念して行う。同書は、グリーンな経営者100人の直筆による前代未聞のリクルート本である。経営者自身に、「他社と違う自社のこだわり」「経営の志」「特筆すべきCSR活動」を書いてもらった。

雑誌『オルタナ』は2006年の創刊以来、売上高・利益や株価の時価総額といった「前世紀のビジネスのモノサシ」だけではなく、21世紀には「地球環境や地域社会に配慮した経営」など新しいモノサシが重要と伝え続けてきた。創刊から7年が経過した今、訴え続けた新しいモノサシで計れる企業を集めたのが、今回の合同企業説明会である。

『オルタナ』が生まれたきっかけは、編集長の森摂が日本経済新聞社で20年以上の記者生活を送っている中で、一つの命題と出会ったことで始まる。その命題とは、「企業とは何のために、誰のために存在しているのか」だ。

会社は株主のものか。あるいは経営者や従業員のものか。流通経済部に所属し、高度経済成長期から、毎日拡大を良しとする大手企業経営者にインタビューをしてきた中で生まれた問いである。企業成長と比例して、環境汚染や搾取労働など、ビジネスの弊害は確実に進行していた。

この古くて新しい問題には、多くの人たちが取り組んでいるが、いまだ明快な答えは見出せていない。しかし、この問いに重要な提言をする人物がアメリカにいた。カリフォルニア州に本社を置く、アパレルメーカー「パタゴニア」の創業者イヴォン・シュイナードだ。イヴォンへの複数回に渡るインタビューから、森は、「ほかの経営者とは明らかに一線を画す、独特の価値観があった」と振り返る。

イヴォンは、森の命題に対してこう答えた。

「企業は株主のものではない。経営者や社員のものでもない。地球のものである。地球や資源がなければどんなビジネスも成立しない」

パタゴニアは売上高の1%を毎年、地球環境保護のために寄付をしている。さらに、世界で初めて、オーガニック綿の製品を発売した。ペットボトルから再生したフリースを世界で初めて発売したこともある。上場すると市場から急速な成長を求められ、正しい経営ができなくなるからと、いくら売上を伸ばしても上場はしない。

もし、このような会社がもっと増えて主流になれば、私たちの社会や経済がさらに良い段階に進めるのではないだろうか。まだ決して主流ではなく、オルタナティブな存在だが、社会を変える可能性がある会社や人、ビジネスをもっと世の中に広めていきたいという思いから、『オルタナ』は生まれた。

そのような思いを持って創刊してから、7年が経過した。説明会当日には、同書のコンセプトに共感し、執筆して頂いた企業20社から経営者及び人事担当者が集まる。社会的課題の解決のために働く経営者自らが「働く目的」や「志」を伝える。

参加者には、1月28日発売予定の『グリーン天職バイブル2014-2015』を無料で配布する。あなたは働くことで、何を世の中に残していきたいと思っているだろうか。知名度や事業規模だけではなく、経営者の「志」を基準にして会社を選んでみてはいかがだろうか。


新卒・既卒の「就職のモノサシ」を変える! グリーン(環境・CSR)天職・企業合同説明会 (『グリーン天職バイブル2014-2015』発刊記念)
時期:2014年1月26日(日)13時~17時
場所:日本財団(東京都港区赤坂1丁目2番2号日本財団ビル)http://www.nippon-foundation.or.jp/about/access/index.html
定員:200人
参加条件:大学生・大学院生・転職希望者
参加費:無料
お申し込み:こちらのフォームからお申し込みください⇒http://p.tl/ZYE3
キャンセルについて:参加人数の調整のため、お申し込み後のキャンセルを希望する場合は、お手数ですが、info@alterna.co.jpまでご一報のご連絡をください
担当窓口:ご質問などがありましたら、info@alterna.co.jp または、03-6407-0266(担当:池田)までご連絡ください
主催:株式会社オルタナ 有限会社人事・労務
協力:日本財団
参加企業一覧(20社・団体を予定しております。随時更新していきます)
一条工務店
ETIC.
HASUNA
フィル・カンパニー