ナイキやグーグルなど世界のハイブランドをクライアントに持つ欧米大手のクリエイティブ・エージェンシーAKQA(エーケーキューエー)が日本の学生団体と組み、4日間の学生向け特別ワークショップを行っている。学生たちは5人一組のチームに分かれ、出された課題へのアイデアを競い合う。ワークショップでは、日本の広告シーンで活躍する豪華講師陣によるフィードバックが受けられ、考案した企画で、AKQAが主催する国際大会「Future Lions(フューチャーライオンズ)」へ挑むことが狙いだ。(オルタナS副編集長=池田真隆)

基調講演をするレイ・イナモト氏

ワークショップの名称は、「IGNITE JAPAN(イグナイトジャパン)」。主催は、AKQAと、学生団体applim(アプリム)だ。去年も同じ趣旨のワークショップを共催し、参加者のなかから、フューチャーライオンズ史上初めて日本人の受賞者が誕生した。

4日、東京六本木でイグナイトジャパンの開会式が行われた。この日のためにニューヨークから帰国したAKQAチーフ・クリエイティブ・オフィサーのレイ・イナモト氏から基調講演と課題が発表された。

課題のテーマは、「5年前では実現できなかったプロモーションアイデア」だ。参加するのは、関東圏の大学生を中心に65人おり、15チームに分かれた。当日、それぞれの代表が抽選を行い、仮想のクライアントを決めた。

7日に行われる最終プレゼンテーションまでの間、レイ・イナモト氏や電通シニア・クリエイティブ・ディレクターの岸勇希氏、HAKUHODO THE DAYの佐藤夏生代表らのフィードバックを受けながらアイデアを磨く。

参加する学生たち

アプリムの小林智久代表(明治大学経営学部経営学科3年)は、「昨年、このワークショップの参加者から大会受賞者が出たので、プレッシャーになってしまうかもしれないが、最高の舞台が待っているので、思いっきり楽しんでほしい」と参加者にエールを送った。