自然エネルギーだけで電力自給率180%を実現したのが岩手県北部にある葛巻町だ。

自然エネルギーを巧みに組み合わせた地域分散型手法をベストミックスという。これは地産地消と言う考え方をベースに、持続可能で効率、リスク、安全を実現する小水力、太陽光、風力、バイオマス、バイオガスなどを組み合わせた。

葛巻町は人口約7700人、3千世帯の酪農の町で、豊かな森林資源にも恵まれているが、15基の風車で年間5600万kwを供給し、町の消費電力の2倍近くの電力を生産した。

小中学校の省エネ教育や校庭に並べた太陽光発電システムや木質バイオマスや牛糞(ふん)を活用した発電施設設置など、町全体を上げて推進する「葛巻町省エネルギービジョン」の下にさまざまなプロジェクトが進む。葛巻は間違いなく、全国で最も自然エネルギーに熱心な自治体だ。(オルタナS特派員 きっこう伊藤)


■参考URL:岩手県葛巻町 クリーンエネルギーへの取り組み
http://bit.ly/7G5is0