(伊藤、加藤)
(今年は5回目トリエンナーレ=大地の芸術祭の里

池谷集落の民家


分校に着いたら誰もいない。もちろん開けっ放し。携帯は通じないし、どこに出かけたのかと訝りつつ、分校から車で下ってみた。
おっと、向こうから来るあの軽四トラックがあやしいとスピードを落とすと、おお懐かしの坂下可奈子さんとその友人でが乗っているではないか。
娘二人が乗る車ではないが、良く似合っていた。

 

当夜の夏祭りの振付練習(農家さんに教わるIターン組3名

 

坂下さんの仲良し橋場さんちの手作り表札


彼女のお手製のプリンを頂きながら、早速インタビューに取り掛かった。(これは前号で紹介済み)
取材後は昼食、お薦めのへぎそばの店、由屋(よしや)さんに伺う。
へぎそばは以前から好きで都内でも時々食べていたが、ここの味はまた格別。
安いので思わず人数分の天ぷらを頼んだら、そばはもちろん天ぷらの量たるや半端じゃなく、かなり頑張ったもののちょっと残してしまった。おもさげながんす(岩手だけど)。今度は気をつけよう。

 

山本浩之さん


戻ったら今度は十日町市地域おこし実行委員会http://www.iketani.org/
を2005年に立ち上げた山本浩之(60歳、池谷の隣の既に廃村になった入山集落のご出身)さんに分校でインタビューだ。
2004年に新潟県中越地域を襲った大地震に離村を余儀なくされる中、NPO「JEN」など復興支援のために都会からボランティアが駆けつけた様子に「“集落の存続”は、住民だけでなく、都会に住む多くの人の願いでもある」ことを山本さんは強く感じたそうだ。
先述の実行委員会の立ち上げもそこに起因するのではと思う。

現在会社務めをしながらの活動だが、米作りはずっと続けており、それは「親から引き継いだ喜び、楽しみが共有できるからかな」と彼は語り、またすぐにでも地域おこし活動をNPO化し、それに専念したいとも考えているようだ。

既に年10数回のボランティア(+実行委員会)活動を通して、ボランティア自身が地域のお年寄りを出迎える場が作れるまでにリピーターも増え、そこでは両者の生の発言が出せるようになった、先の坂下さんを始め、多くの移住者が現れていることで、ここは過疎化対策モデル地区になるかもしれない程に成長している、と山本さんは熱く語る。

我々も益々これからのここでの活動に注目し、かつ色々な参加の機会を提供したいと思っている。
魚沼コシヒカリの産地として直売もあるし、大地の芸術祭も今年はトリエンナーレがあるし。

坂下さんの先生をしている農家さんの紹介や泊まった農家民宿ネタはまた今度お送りする予定。
坂下さん自身の記事も出てくるようなので、越後妻有紀行、懲りずによろしく。

★越後妻有の豪雪地帯は「冬のプロジェクト」など冬のイベントが真っ盛り。

詳しくはこのサイトで。
―「3日目その3」に続く―
(twitterの8/23~27の生ツイットでもどうぞ)