2013グアム国際映画祭など、世界の19もの映画祭で上映された「A2-B-C」の日本公開が5月10日から始まる。原発事故発生後の福島の子どもたちをカメラに収めたドキュメンタリーだ。3.11以降子どもたちに起こった異変とは。上映はポレポレ東中野をさきがけに順次全国展開の予定。(オルタナS編集部員=佐藤理来)

甲状腺検査を受ける子どもたち

タイトルにもなっているA2、B、Cは甲状腺検査の判定レベルを表す。首に5.0mm以下の 結節(腫瘤)あるいは20.0mm以下ののう胞があることを示す「A2判定」の子どもが、2011年には28.9%だったのに対し2012年には43~44%に増加しているという。

監督のイアン・トーマス・アッシュは日本在住のドキュメンタリーフィルム作家で、東日本大震災発生後2週間とたたないうちに現地入りし、福島での取材を開始した。汚染除去の実態など福島での厳しい現実とともに、子どもたちの日常を映し出している。

はたして、子どもたちはどういう状況に置かれているのか。映画は日英両語で71分の内容だ。