2014年サッカー男子のワールドカップに初出場するボスニア・ヘルツェゴビナサッカー代表チームは5月24日、サラエボで子どもたち100人と特別試合を行う。発起人は、同国代表キャプテンのエミル・スパヒッチ選手だ。試合には、バルカン半島で起きた洪水被害を受けた子どもたちも招待される。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

子どもたちと試合をするボスニア・ヘルツェゴビナ代表チーム

試合は、サラエボのオトカ・スタジアムで開催する。試合に出場する子どもたちは、障がいのある子どもを含めた男女100人。そのほかにも、スタジアムには各地から3000人を超える子どもたちが集まる予定だ。

この試合を通じて、発起人のエミル・スパヒッチ選手は、「障がいのある子どもたち、また洪水の被害にあった子どもたちが直面する問題に社会の関心が集まることを願っている」と話した。

ワールドカップの開幕は6月。各国が最終調整に費やすなかで、特別試合を行うことについては、「子どもたちは、我々の最も愛すべきサポーター。今回の出場を子どもたちと共に祝うことを、チーム全体が望んでいる」。

同国とセルビアで起きた大洪水の被害規模は、過去120年間で最悪といわれている。AFP通信は、セルビアで約7万8000世帯、ボスニア・ヘルツェゴビナで約6万世帯が停電したと発表した。死亡者数は18日までに44人に上っている。