小池百合子衆議院議員が会長を務める超党派・シリア難民支援議員連盟は7月18日、世界最大のクラウドファンディングサイトJustGiving(ジャストギビング)に挑戦した。掲載した企画は、トルコに避難しているシリア難民の子どものため、学校を現地に整備するプロジェクトだ。目標金額は1000万円。終了日時の設定はないが、9月の新学年開始に合わせることを目指す。(オルタナS編集部=佐藤 理来)

左から公明党上田勇議員、会長の小池百合子議員、自民党藤井比早之議員

左から公明党上田勇議員、会長の小池百合子議員、自民党藤井比早之議員

2011年の紛争以来、国内情勢の混乱が続いているシリア。深刻な人道危機が続いており、国外へ逃れた難民が290万人以上、国内避難民は650万人以上発生している。学校予定地のハタイ市の避難民の数は難民キャンプ内に約5300人、キャンプ外には16120人に上る。

こうした避難民の子どもたちは、避難場所での施設の少なさや言語の壁などから、教育の場が制限されていた。特に難民キャンプ外ではさらに機会が乏しい。このプロジェクトでは難民キャンプ外に位置するハタイ市ヤイラダー町に学校を整備する。現地NGOと協力しながら、小学1年~8年にあたる子どもを受け入れる計画だ。

議員連盟が「クラウドファンディング」という形で寄付を呼び掛けるのはこれが初めて。通常クラウドファンディングでは、目標額に達した時のみ決済される「all or nothing制度」を用いることも多いが、今回は達成額に関わらずプロジェクトに使われる予定だ。また、ジャストギビングではこのチャレンジから、現金での寄付も受付を開始。クレジット決済などを理由に今まで足踏みしていた人にも間口を広げる。

同議員連盟会長の小池百合子衆議院議員は、プロジェクト開始にあたって「子どもは遊ぶ場を見つける天才だが、学ぶ場は作ってあげないといけない。クラウドファンディングという形をとったのは、皆さんにこの活動を周知する意図もある。このチャレンジで中東アラブ情勢に目を向けてもらい、ぜひコミットしてもらいたい」と語った。

CFチャレンジ:http://justgiving.jp/p/1273