「『エシカル男子の会』をつくる会」は1月18日、学生国際ビジネス団体IBASと、「『若者よプロボノを目指せ!』 史上初? 「プロボノ」×学生&新社会人 コラボイベント!!」を開催した。同企画は、「プロボノ」の働き方を学生や若手社会人に知ってもらい、キャリアの選択肢を広めてもらうことが目的。「社会性のある働き方」というテーマに共感し、会場は満員となった。当日のレポートを、「『エシカル男子の会』をつくる会」の稲葉哲治代表に寄稿してもらった。

プロボノに興味を持つ大学生を中心に60人が集まった

プロボノに興味を持つ大学生を中心に60人が集まった

会場には、満員となる60人が集まった。学生と社会人の比率は6対4。年齢もまちまちで、「プロボノ」という言葉を初めて知った人が多く、新たな視点を得る機会となり、終始熱気につつまれた。

登壇したのは、エシカルファッションブランドのINHEELS、VEGANIE、Feliz、EDAYAに認定NPO法人かものはしプロジェクト、NGOユイマールの計6団体。各団体から1人づつ、プロボノとして活躍しているスタッフが登壇し、

①学生時代のすごし方
②会社での仕事
③団体での仕事
④団体にかかわったきっかけ
⑤プロボノの楽しさと苦労

について発表をした後、会場も交えたトークセッションを行った。

トークセッションに登壇したプロボノのゲストたち

トークセッションに登壇したプロボノのゲストたち

学生時代の過ごし方は、かものはしプロジェクトの安藤さんやユイマールの脇坂さんのように国際協力系学生団体で活躍していたという人もいれば、INHEELSの布田さんのようにテニスサークルに熱中していた人もいて、まちまちでした。

会社での仕事と団体での仕事については、EDAYAでマーケティングを務める福田さんにように共通項があることが多いものの、Felizの北山さんにように団体では何でも担当というケースもあり、プロボノで働く場合は会社での仕事よりもマルチさが求められるようでした。

団体にかかわったきっかけは、キャッチコピーに惚れたというVEGANIEの宮西さんにように、偶然知って惹かれた人がほとんどでした。

プロボノの楽しさとしては「様々な人・体験と出会えること」「やりたいことが追及できること」が多く挙げられ、一方で苦労としては「時間や体力のセルフマネジメント」という人が多かったことが印象的でした。

トークセッションでは、「会社でどのくらい、何を身に付けてからプロボノをしたらよいか?」という質問にたいして、各プロボノより「社会人1、2年目は会社のことでせいいっぱいなはずなので、3年目くらいからプロボノを始めたらどうか」「しっかり得意分野ができてからのほうがいい」などのアドバイスが聞かれました。

その後は登壇していたプロボノも交えて「どんな働き方をしたいですか?」をテーマにワールドカフェが行われ、学生や社会人がそれぞれの希望や不安について盛んな議論が交わされました。

学生も、プロボノの働き方に興味を示す

学生も、プロボノの働き方に興味を示す

参加者からは、「たくさんの社会人の方とこんなにリアルな話をできたのは初めてでした」、「会社のなかで仕事に行き詰まりを感じていたが、とてもいいヒン トを得られました」、「プロボノをしている人が何を大切に思っているか、よくわかりました」などの感想が寄せられました。

またプロボノ同士が集まる機会も珍しいので、時間を忘れてさまざまな情報交換が行われていました。

プロボノという働き方を初めて知って興味をもった方も多く、一方で各団体とも一緒に活動をしてくれるスタッフを募集しているので、すこしでも良い出会いがあれば幸いと思います。

【参加団体(敬称略)】
認定NPO法人かものはしプロジェクト 
NGOユイマール 
INHEELS 
VEGANIE 
Feliz 
EDAYA 

[showwhatsnew]