「ミラコラ」を運営するのは、一般社団法人「未来とコラボ」。物質的には豊かでありながら、うつ病やワーキングプアの増加といった産業社会への依存構造が見られる社会を問題視し、「子どもの頃から『自ら未来を切り拓く力』を育ませてあげたい」と考える有志が集まり、2014年12月に発足、準備を進めてきた。
ミラコラでは、「教えない・自ら気づく・学び合い」をテーマに、小学生向けに職業体験・事業化体験・プロジェクト体験の場を企画・提供する。単なる疑似的な体験にとどまらず、「大人は子どもから何を学べるか?」という視点から、子どもの純粋な夢・発想を大人や企業、地域が一丸となって実現化し、実社会に活かすのが特徴だ。
例えば、7月21日からスタートするプロジェクト第一弾「ぼくとわたしの夢の家コンクール」は、家を企画する体験事業で、子どもたちが考えた「夢の家」が、大阪の設計会社「アクアス設計」のウェブサイトで公開され、実際の顧客への設計提案に活用される。また、すでにトライアルとして進行中の「お店経営プロジェクト」は、岐阜県恵那市の棚田で田植え、草取り、稲刈りなどを体験し、販売方法を考え、実際にイベントなどで販売・接客したり、事業化したりするところまでを子どもたちが考えるという。