2011年3月、日本を襲った未曾有の大惨事と同じ頃に始まったシリアの騒乱。そのニュースを機にシリアを知った人たちにとって、同国は「恐怖の独裁国家」に映っているのかもしれない。だが、訪れた人たちはみんな、シリアを愛してしまう。歴史ある世界遺産も美しいが、何よりもシリアの人たちの優しさが、旅人や協力隊を虜にする。僕は、2005年に旅人としてシリアに訪れ、2008年3月から2010年3月の2年間、青年海外協力隊として活動した。協力隊の期間中に書いていた「シリア通信」を元に、当時のシリアや協力隊の活動の様子をお届けする。(オルタナS特派員=中野 貴行)
*この記事は連載です。
第2話はこちら⇒ 青年海外協力隊が見たシリア――家賃と戦争の関係
第3話はこちら⇒ 青年海外協力隊が見たシリア――ダマスカスの夜

カシオン山から見たダマスカス

カシオン山から見たダマスカス

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