聞くと、写真を撮ってシリアを強制退去されて、シリアから去らないと行けなくなった隊員が居るのだ（シリアには行けないので、ヨルダンに振り替え派遣になった）。何気なく撮った写真に、秘密警察や軍事関係の施設が写っていたり、写っていなくても疑いがあったら、それだけで問題になる可能性だってある。行動には注意をしないといけない。
空港の中をこっそりと撮影
窓から見える風景はとても面白い。が、いきなり写真を理由に問題を起こしてはいけないので、目に焼き付けようと試みる。整備されてスピードが出せる道路。スプリンクラーの水を飲む緑。あるいは砂の地平線。秘密警察か軍隊の車。遠くの綺麗なビルと、近くの造りかけ・壊れかけのビル。あふれる車。ビルの側面にアラビア語で書かれた広告。目線を変えるだけでまったく違う景色がある。
ダマスカスの街並み
これから住む家に荷物を置いた後、街に出る。すると、濃い顔の髭面男や黒い布を被った女性だけじゃない、白人系や黒人系もいるし、服は日本人と変わらないが白い布で髪の毛を隠している女性や、大胆な服を来た金髪女性もいる。「シリアっぽい人」なんてくくれやしない。ラベルを貼れない。そこには、そこで生きている人たちが居る。
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