――最近のTEDxの傾向として、テクノロジーというものよりは人生的なもの、自己啓発的なものが多いとの指摘もあります。
鈴木:確かにそうかもしれないですね。しかし、TEDのコンセプトは「Ideas worth spreading(価値あるアイデアを広める)」です。いかに優れたアイデアでも、広がる、人が真似をできるものでなければTEDらしくないと考えています。そういう意味では自己啓発的なものに偏ることもあるかもしれません。ただ、我々にもまだまだ未熟な部分があります。これからのTEDxSapporoに期待してください。
――今年はパートナーも増えたようですね。
鈴木:開催日ぎりぎりまで、あきらめずに動いたことがよかったのだと思います。またパートナーにとってもメリットがあるようなブースを数多く設けました。結果的に現金でおよそ170万円を集めることができました。ただ、一方で動きが遅かったともいえるし、もっとTEDxSapporoについての認知度を高め、パートナーになったと喜んでもらえる努力は必要だ。
――高校生のツアーが来ていました。
鈴木:30名の高校生を無料招待した。「若い人たちに、よいスピーチ、よいアイデアに触れてもらいたい。最終的には自分たちでTEDxイベントを行ったり、スピーカーとして登壇したりすることを目指してもらいたい。」そう思って今年は最初から高校生を招待することを決めていました。彼らにとってはよい刺激になったはずです。スピーチから少しでも何かつかんで、彼らが大学生、社会人になるときにTEDxから得たものを活かして欲しいです。
――これからTEDxを主催してみたいと思う人々に何かアドバイスはありますか。
鈴木:TEDxは一人の力でできるものではありません。今回も参加者、パートナーやボランティアはもちろんのこと、他地域のTEDxの仲間たち、それぞれのボランティアを支える家族、SNSなどで情報を広げてくれた人々など多くの人に支えられてきました。本当に感謝しています。
だからこそ、各地で開催されているTEDxに実際に足を運んでみてほしいのです。どの地域のスタッフもフレンドリーでスタッフと人間関係がすぐに構築できます。そして実際にスタッフとしてどんどんかかわってください。TEDxSapporoは今後も続くので、様々な形でつながり続けて欲しいと望んでいます。
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