東京工科大学は2015年度に新設された工学部の必修科目として、本格的なコーオプ教育を導入する。コーオプ教育とは、有給の長期インターンシップのこと。大学生のうちから職場で働き「実学」を磨く。(オルタナS副編集長=池田 真隆)
東京工科大学の工学部に所属する全学生(入学定員280人)は、2年生後期から3年生前期にかけての約2カ月間、企業などへの有給インターンを行う。受け入れ先は、八王子キャンパス周辺の企業。ものづくりやICTなど開発型の中堅・中小企業などが集積しいている。
学生たちは、受け入れ先の企業で平日8時間ほど働き、時給1300円と交通費を得る。コーオプ教育は、日本の大学ではまだほとんど普及しておらず、これほどの規模で実施されるのは日本初の試み。
コーオプ教育は1906年、米国シンシナティ大学工学部で「学内の授業プログラムと学外の就労体験型学修プログラムを交互に受けるカリキュラム」として開発されたのが始まり。その後、米国、カナダ、欧米では盛んに採り入れられてきた。
このコーオプ教育プログラムは文部科学省の平成27年度大学教育再生戦略推進費「大学教育再生加速プログラム(AP)」に採択され、国が進める教育改革として期待されている。
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