「エクスターンシップ」では、学生が期間限定でワークスの一員となり、ビジネスの第一線で実務に取り組む。そのプロセスを通して、ビジネスの難しさ、仕事の楽しさ、やりがいを体感してもらうのが目的だ。職場体験から一歩進み、学生がビジネスそのものを行う点がインターンシップとの大きな違いだ。

ワークスは、能力発掘型のインターンシッププログラムを実施しており、毎年世界中から約8万人の学生が応募するほどの人気。エクスターンシップに参加できるのは、このインターンシップで優秀な成績を修めた学生のみ。学生だけでプロジェクトチームを結成し、ビジネス系アプリの製品デザインから開発、顧客への改善提案やコンサルティングまで行う。

何よりも特徴的なのは、2つのNPOがエクスターンシップの「顧客」になっているところ。デザインの力で地域や社会の問題解決を図るCo.to.hana(大阪市住之江区)とスマイルスタイル(大阪市西区、以下スマスタ)に対し、学生たちが製品提案やコンサルティングを行う。

Co.to.hanaは、企業などと協力し、空き地を活用したコミュニティ農園「北加賀屋みんなのうえん」などに取り組んでいる。一方スマスタは、レイブル(働く意志を持つニート)を支援するプロジェクト「大阪一丸」を通じて就労支援を行っている。

本エクスターンシップを企画したワークスの森田剛史さんは、「2つのNPOを選んだのは、社会貢献性の高い活動をメインにしているから。エクスターンシップによって、この2団体を支援することで、当社、NPO、学生の三方にメリットがもたらされ、ひいてはそれが社会貢献にもつながる」としている。「エクスターンシップ」の実施期間は、12月下旬までの約2カ月半。

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