NPO大学で、NPO法人ReBit代表理事の薬師実芳さんに、「LGBTとダイバーシティ&インクルージョン」についての講義を聞いた。お話を聞くまでLGBTについてなかなかイメージが付かない部分もあったが、薬師さんに表を使った分かりやすい説明をしていただきなるほど!と理解できた。一方で、なぜ今までよく理解できずにいたのか疑問が浮かんだ。
講義中、LGBTの教育が進んでいないという話題から、ふと自分自身が今まで生きてきた中で得た「あたりまえ」がそもそもLGBTの理解を邪魔していたのではないかと感じた。
教育の場に限らず昔の様々な記憶を思い返しても、いわゆるマジョリティである異性愛者が「あたりまえ」として捉えられており、その考えが沁みついていたように思う。
LGBTに限らず、世の中の多くの尺度がまだまだマジョリティの基準となっている。しかし、実際はいろんな個性を持った人がたくさんいる。お互いその多様性を理解しあっていくためには、まずは自分の今持っている「あたりまえ」を見つめ直すことから始める必要があるのではないだろうか。
薬師さんの団体は「LGBTを含めた全ての子どもがありのままでオトナになれる社会を創出する」というビジョンを掲げている。ありのままが「あたりまえ」になる、そんな社会を目指していけたらと思う。
さて、あなたの「あたりまえ」は正しいですか?
執筆者:小股裕美
社会人。大学時代からNPOやソーシャルビジネスに興味がありました。今は福祉関係の仕事に勤めていますが、NPO大学を通して新たな分野について学び視野を広げて、新しいことにも挑戦いきたいと考えています。よろしくお願いします。