日本財団はこのほど、養子縁組家庭への調査を行った。その結果、9割の子どもは「養親に育てられてよかった」と感じていることが分かった。この調査は15歳以上の子を持つ養子縁組家庭を対象とした。児童相談所や民間養子縁組団体など複数の団体を横断的に調査した日本初の試み。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

調査の結果、子どもの90%は「養父母に育てられてよかった」と回答し、養親の95.6%は「子どもを育ててよかった」と回答した。養子であることで嫌な思いをしたことがあると答えた割合は26%だった。幸福度の平均は7.6と、国民生活選考度調査による一般平均の6.41よりやや高い結果となった。

子どもの92%は自分が養子であると認知しており、83%は真実告知を受けてよかったと回答した。児童養護施設出身者の専門学校、短大、大学などへの進学率が23.3%だが、養子縁組家庭の子どもは、69.8%だった。

今回の調査では、子が15歳以上である878の養子縁組家庭へアンケートを送り、回収できたのは親が294件で子どもが211件だった。

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