伊藤忠ファッションシステムは、オリジナル世代分類によるライフスタイル調査を行い、92年~96年生まれの「LINE世代」がその他の世代と比べたときに倫理的という意味を持つ「エシカル」に魅力を感じていないことが分かった。2000年以降に成人を迎えたミレニアル世代は、社会貢献意識が高い傾向にあるとされてきたが、トレンドワードとしての「エシカル」には関心を持たないようだ。(オルタナS副編集長=池田 真隆)
同社ではオリジナル世代分類によるライフスタイル調査を長年実施している。92~96年生まれ(現在21歳~25歳)を「LINE世代」と名付けた。
ウェブアンケートの結果、魅力を感じない言葉ランキングでは、「エシカル」が男性5位、女性2位に入った。
この調査では20歳から80歳までを10世代に分けて比較したが、エシカルについて魅力を感じないと答えた割合は、男性全体で22.8%のところ、LINE世代は30.1%、女性全体では23.2%に対して、LINE世代は36.9%だった。
LINE世代はミレニアル世代に含まれ、消費よりもシェアを好み、コミュニティへの帰属意識が高いなど、他世代と比べて社会貢献意識が高いとされてきた。
この結果について、伊藤忠ファッションシステムの吉水由美子マーケティングクリエイティブディレクターは、「エシカルという価値観には共感する若者は多い」とし、「反面今どきのトレンドワードとしてエシカルをとらえることに、魅力を感じていないのでは」と話した。
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