ポップコーンシアター(東京・江東)は4月22日、個人がリスクなく映画の上映会を開くことができるサービスをリリースする。同サービスでは、初期費用は掛からず、オフィスやバーなどで上映会を開くことができる。まだリリース前だが、全国各地のカフェや本屋などから300件以上の問い合わせがあり、上映が予定されている。(オルタナS副編集長=池田 真隆)

個人が上映会を開催するハードルを下げ、誰でも映画館をつくれるようにする

同サービスの名称は、popcorn(ポップコーン)。利用者は、ポップコーンにログインし、観たい映画をストリーミングするだけで、初期費用ゼロで上映費用のリスクもなく、上映会を開催することができる。

■すでに300件超の問い合わせ

個人が上映会を開催するためには、上映する作品の権利許諾が必要となる。たとえ権利を得ても、上映費用を支払わなければいけない。1回の上映の相場は、数万円から数十万円とされている。さらに、会場費も掛かるので、個人が継続的に上映会を開くことは難しかった。

そこで同サービスでは、初期費用をゼロにし、入場者数に応じて上映料が発生する形にした。すでに権利処理されている作品を揃えており、個人が上映会を開くハードルを下げた。

同サービスを主催するのは、クラウドファンディング「Motion Gallery(モーションギャラリー)」を運営する大高健志氏と求人サイト「日本仕事百貨」を代表のナカムラケンタ氏。

2人は、「満月の夜にビルの屋上で映画を見る。プールサイドで上映する。バーのオーナーが月に1回お酒を飲みながら鑑賞できる上映会を開催する。いろいろな鑑賞体験を発明することができると思います。ぜひ自分のマイクロシアターを発明してください」と話す。

リリース日となる4月22日には、カフエマメヒコ宇田川町店など、全国数カ所で同時上映会を行う。上映する映画は、『バンクシー・ダズ・ニューヨーク』。この映画は、謎のストリートアーティスト・バンクシーが、ニューヨークで告知もなく展示を始めた活動を追ったドキュメンタリー。

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