優しく差込む光と、ほのかな香りが心地よい「木のブラインド」。国内でも珍しい木製のブラインドを製作・販売するのは、熊本県・小国町の河津製材所だ。家具や建材に利用される、地元のブランド杉の「小国杉」を使用している。
九州のほぼ中央に位置する小国町は、総面積の約8割を森林が占める。250年もの歴史を持つ独特の造林法により育てられた「小国杉」は、強靭で折れにくく、他の木材よりも調湿機能や窒素酸化物の除去能力にも優れている特徴を持つ。
同製材所の河津秀樹専務は、「小国杉は標高が高く、寒冷地で育つため油分を多く含む。これに由来する成分が、森林浴と同じリラックス効果を生む」と話す。一本の杉から数%ほどしか採取できない木材を使用するため、商品開発に費やした期間は2年。大量生産はできないが、国内での生産から流通まで行っていきたい、と意気込む。
ブラインドの価格は14440円(税抜・タテ80cm×ヨコ80cm)から。窓枠の大きさに合わせたオーダーメイドとなる。都会では味わえない森林浴を、ぜひ自宅で体感してみてはいかがだろうか。(オルタナS 高橋遼)
■河津製材所
http://www.ogunisugi.jp/index.html