「自分で作った野菜や雑穀を生かして、来年カフェギャラリーを開く予定です」。群馬県上野村で農業を学んでいる黒沢美穂さん(28)は生き生きと構想を語る。

黒沢さんは、特定非営利活動法人地球緑化センターが行う「緑のふるさと協力隊」という事業で群馬県に来た。緑のふるさと協力隊とは、農山村に興味を持つ若者を、地域活性化をめざす地方自治体に一年間派遣するプログラムだ。
「地元の千葉県我孫市でも農業教室に参加していましたが、コメ作りが面白くて農業を本格的にやってみたいと思いました」と参加理由を語る。

しかし実際に派遣された地域は山地のため田んぼのない上野村だった。
「はじめは落ち込みましたが、生活しているうちにどこへ行っても同じだと思いました。協力隊となって、地域に住むきっかけや地元の人たちとも知り合え仲間が増えました。今は畑でできるコメ作りを教えてもらっています」。



そうして期間中は、役場や森林組合、農協の施設や店でのお手伝いや、村にある農業班で農作業をした。期間終了後、彼女は自給農とカフェオープンの夢と共に、上野村に移住した。(オルタナS新潟特派員 坂下可奈子)


◆この地域のおすすめポイント
1希望したことができなくても、最終的にそこを気に入り、移住させるほどの力があること
2.17年間協力隊を受け入れてきた地域なので、若者の移住をスムーズにできるだけの働く場所と住む場所がある

◆詳細はこちらから!

黒沢さんのブログ
http://yotacco.exblog.jp/
緑のふるさと協力隊
http://www.n-gec.org/g_furusato/

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