日本国内のNGO4団体はこのほど、大手保険会社8社の投融資方針の「社会性」の格付けを行った。その結果、総合スコア平均では、MS&ADグループが首位、SOMPOグループは2位となった。各会社の投融資方針を、「気候変動」「汚職」「ジェンダー」「人権」「兵器産業」など16の分野で評価した。(オルタナS編集長=池田 真隆)

大手保険会社の投融資方針の「社会性」を格付けした

今回の格付けは、国内の大手銀行の投融資方針について格付けした「Fair Finance Guide」日本版で公開されている。調査したのは、A SEED JAPAN、APLA、「環境・持続社会」研究センター(JACSES)、(特活)アジア太平洋資料センター(PARC)のNGO4団体。金融庁が主要生命保険会社としている5グループ(かんぽ生命、日本生命、第一生命、明治安田生命、住友生命)、主要損害保険会社としている3グループ(東京海上、MS&AD、SOMPO)の投融資方針についてスコアリングを行った。

Fair Finance Guideの取り組みは、2009年にオランダでNGOが主導する形で始まった。2014年からは、スウェーデン国際開発協力庁(Sida)からの支援を受け、日本を含む9カ国で銀行へのスコアリングを行っている。現在は13カ国で実施され、保険会社へのスコアリングはオランダに次いで日本が2カ国目となる。格付けの結果を市民に提供することで、保険会社のCSR(企業の社会的責任)について、より良い競争をもたらすことを目指すものである。

「Fair Finance Guide」日本版


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