プロサッカー選手の本田圭佑が立ち上げたSOLTILO(ソルティーロ、大阪府)は5月25日、アフリカのウガンダで現地の子どものキャリア支援を目的としたサッカー大会を開いた。同大会は、今年8月に横浜で開催される「アフリカ開発会議(TICAD)」に先駆けて企画された。なぜウガンダで開いたのか、寄稿してもらった。

大会に参加した子どもたち

「アフリカ開発会議(TICAD)」に先駆けて、SOLTILOは外務省からの後援を受け、JICA(国際協力機構)とSARAYAの協力のもと、「SOLTILO TICAD CUP supported by JICA & SARAYA」を開催しました。(寄稿=SOLTILO広報部・岡田 裕子)

大会にはウガンダの機会に恵まれない子ども達約60人(計4チーム)を招待し、優勝チームにはトロフィーとサッカーボールが贈呈され、そして参加した子どもの中で特にサッカーの能力が高いと評価された子ども達は地元のサッカーアカデミーのセレクションを受ける機会が提供される予定です。

更に試合への取り組み方やリーダーシップなど人間性の優れた子ども達には、後日工場や飲食店での職業訓練も実施する予定です。

東アフリカでサッカー教室

SOLTILOは2017年12月より、東アフリカの3ヵ国(ケニア、ウガンダ、ルワンダ)を周り現地の機会に恵まれない子ども達を対象にしたチャリティプロジェクト「AFRICA DREAM SOCCER TOUR」を実施しており、サッカーを通したキャリア支援を目指しています。

大会は現在このプロジェクトが実施されているウガンダで開催されました。

SOLTILOはウガンダで2017年9月よりプロサッカークラブ「Bright Stars FC」(ウガンダプレミアリーグ1部所属)を運営しており、プロジェクトに参加している子ども達や地元の人々の夢や目標の存在になることを目指しています。

このようにウガンダでの活動はSOLTILOのプロジェクトの相乗効果が期待できると考えています。

サッカーセンスを教えるだけでなく、キャリア支援も行う

サッカーだけでなくキャリア支援も

「AFRICA DREAM SOCCER TOUR」はこれまでに1,000人以上の子どもにサッカー指導を行い、現時点で8人(ケニア5名、ウガンダ2名、ルワンダ1名)の子どもが各国のサッカーアカデミーのセレクションに合格して入団することができました。

大多数の子どもが初めて本格的なサッカー指導を体験する中で、8人もの子どもが自身の能力を発揮し彼らの力で入団を勝ち取ることができたことは大きな驚きでした。

その一方、サッカーの能力は足りなくとも人間性の優れた子ども達にもアプローチできるよう、今後はサッカー以外のキャリアの選択肢も重点的に提供していきたいと考えています。

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