12月3、4日、東京・お台場のメガウェブで岩手・青森の物産市が開催された。両県はトヨタの被災地支援活動「ココロハコブプロジェクト」の一環で招かれた。

写真左から、野中さん、佐々木遥さん、米沢あゆみさん、阿部夏美さん


岩手側では、岩手県立大学生のチーム「復興gilrs*」が目を引いた。2年生でリーダーを務める野中里菜さんが立ち上げ、オリジナル商品を企画した。

地元の手作り家具工房「スタジオS@bo.」では、高田松原の松でキーホルダーを制作。障がい者が裂き織りに取り組むNPO法人ハックの家(田野畑村)では、コースターを織った。利益は「高田松原を守る会」に寄付され、復興活動の支援金になる。

facebookやYoutubeで宣伝し、宮古市のカレーやわかめ、三陸鉄道のグッズと一緒に「いわて銀河プラザ」(銀座)でも販売。活動資金は、国際交流・社会貢献などに学生が複数で企画・実行して就業力を高める学内のIPU-Eプロジェクトから支援された。

11月22日、大学生チーム同士で競う「社会人基礎力育成グランプリ」の北海道・東北地区予選に出場。優秀賞となり、全国大会への進出が決まった。

「5月に周囲に声をかけ、現在は17人で活動中です。震災から9カ月経っても、陸前高田では信号が復旧していなかったり、がれきの撤去が進んでいなかったりするところもある。ボランティアの方も減り、苦しんでいる方がたくさんいる。被災地の今に目を向けてほしい」と野中里菜さんは訴える。(今一生)


地域貢献イベンターIPU*~復興girls*~
ココロハコブプロジェクト