サッカーで国際協力を行う学生団体WorldFutが都内で2011年度の活動報告会を開催した。

第7回大会の集合写真、毎回多くの学生がフットサルを楽しむ


学生団体WorldFutは2008年に都内大学生を中心に設立され、これまでに計7回のチャリティフットサル大会を開催している。国内だけでなくカナダ、ブラジル、オーストラリアなどでチャリティフットサル大会を開催した経歴も持つ。

全大会を通しての参加者はのべ2300人を越す。2010年にはフェアトレードフットサルボールを600個全て手売りで販売して、その収益でカンボジアのスマオン州にある学校にサッカーグラウンドを建設した。

この度は、今年3月に、同団体を創設した代表から引き継いだ2代目代表西原晋作(首都大学東京3年)さんを中心に活動した2011年度の活動報告を行った。

来場した40人を前にして、今年3月に発生した東日本大震災の復興支援活動や7月に開催したチャリティフットサル大会、そして8月に行ったカンボジアスタディツアーなどを報告した。

今年度はチャリティフットサル大会などでの収益を使い、カンボジアの子どもたちにメッセージ付きサッカーボールを27個、ビブス44枚、マーカー50個を贈った。

訪問したカンボジアでは建設したグラウンドで一緒にサッカーをして遊んだ。同団体メンバーによると、「テクニックは持っているが、オフサイドやスローインなどのルールを知らない子どもがまだまだ多かった」という。

また、報告会の途中では特別ゲストとしてカンボジアエイズドキュメンタリー映画「それでも運命にイエスという」の監督を務め、現在は下北沢でカフェを営む小川光一さんによる講演も行われた。

同団体は「無関心層を関心層へ、楽しむことが誰かのために」ということをテーマに3年前からサッカーでのカンボジア支援を行ってきた。1年目はサッカーボールを贈り、2年目はグラウンドを贈った。3年目の今回は主に練習道具を贈り、支援先のスマオン州の学校には毎年必ず訪れ信頼関係を厚くしている。

同団体代表の西原晋作さんは「今年は震災があって大変な年であったが、なんとか自分たちの代でも毎年行っている支援活動を途切れずに継続することが出来た。来年度以降も多くの皆様に支えて頂いていることに感謝しながら活動していきたい」と述べた。

来年の2月には西原さんたちの代にとって集大成となる第8回チャリティフットサル大会を開催する予定である。(オルタナS特派員 池田真隆)


学生団体WorldFut

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