「世界中の砂漠を踏破したい」冒険家への夢を語る北海道教育大学旭川校4年鈴木淳平さん(21)が、「人と夢を分かち合いながら生きること」を伝えたいとモンゴルの単独縦断を計画し準備を進めている。
鈴木さんがモンゴル縦断にチャレンジするのは今回が2回目。全行程は864kmおよそ北海道横断2回分の距離だ。第一回目のチャレンジについては126kmで断念した。「前回の失敗は大学の休みが短かったこと、装備の準備不足、野生動物に関する知識不足」と、鈴木さんは照れ臭そうに語った。
今回は渡航期間を十分に確保した。用意した資金はアルバイトで貯めた45万円。その中の3分の1が装備費に使われる。札幌市内アウトドアショップの専門家にも何度も相談した。彼の準備活動で興味深いのが、準備期間から一緒に夢を分かち合おうと直前トークライブを行っていること。
8月5日に札幌で行い、今後は8月11日に旭川、8月18日に札幌で企画されている。入場料も一切受け取らず単純に夢を分かち合うという想いだけで、会場手配からトークの内容まで自らで企画する。今回の準備ノートを見せてもらったが、縦断じの装備、日程の計画だけではなくトークライブで話す時間配分までびっしり書いてあった。直前トレーニングもユニークで、現在居住している旭川から、帰省する札幌まで歩く。およそ150kmの道のりだ。
もともと自転車で日本を縦断したり沖縄三島を徒歩で一周したりするなど、自らの足を使いながら地域の人々と触れ合うのが好きな鈴木さんは、「今回は日本で関わって応援してくれる皆さんの想いを感じながらモンゴルを縦断したい」と、応援メッセージの書かれた旗と一緒に冒険をする。
一緒に学ぶ大学の同期は現在、教員採用試験まっただ中である。彼は卒業後、まず世界中の砂漠を縦断したいと語る。そこで出会った出来事すべてが、自分が教員になった時に、夢を持つこと、人々との出会い、世界の様子を伝える材料にもなると確信しているようだ。
準備の様子は鈴木さんのフェイスブックページで逐次知ることができる。縦断中の様子はブログで伝える(但し電波の通じるウランバートル付近通過時のみ)。さらに帰国後もトークライブを企画しており、10月8日(札幌)と10月20日(旭川)で行う予定だ。(オルタナ北海道支局長=横山光紀)
詳細な情報は鈴木淳平フェイスブックページから
http://www.facebook.com/#!/jumpei.suzuki5
鈴木淳平モンゴル徒歩縦断再挑戦ブログ
http://ameblo.jp/sabakuarukujp/