片足を失った人たちが両手に杖をもちながら行うサッカーを、アンプティサッカーという。日本での歴史はまだ浅く、2008年から。
元アンプティサッカーブラジル代表の日系3世エンヒーキ・松茂良・ジーアス氏が来日したことをきっかけに、日本での普及活動が開始された。
2010年、義足製作を依頼していた財団法人鉄道弘済会の義肢装具士齋藤拓(現チーム代表)らの呼びかけのもと、日本初のアンプティサッカークラブFCガサルスが立ち上げられた。また、同時期に日本アンプティサッカー協会も設立された。
国内の競技人口もそれほど多くはないが、2010年第8回ワールドカップアルゼンチン大会へ約15名の選手団が派遣された。
今年9月16日、Jリーグ 川崎フロンターレが運営するフロンタウンさぎぬま(神奈川・川崎)で第2回日本アンプティサッカー選手権大会が行われた。F.C.ガサルス(東京)、FC九州バイラオール(大分、TSAFC(神奈川)、関西セッチエストレーラス(三重)の4チームが参加し、F.C.ガサルスが優勝した。
翌10月には、2012アンプティサッカーワールドカップロシア大会予選グループリーグが行われ、日本代表はポーランド・トルコ・イングランド・ウズベキスタンには負けたが、リベリアには引き分けに持ち込んだ。
今後、アンプティサッカーがさらに普及していけば、選手層も厚くなり、日本代表も強くなっていくだろう。(今一生)
●日本アンプティサッカー協会