このプロジェクトには大きく2つの特徴がある。「日本全国の伝統産業について包括的に知ることができること」と「日英バイリンガルで世界に発信すること」だ。つまり、全国その土地ごとの風土や文化の中で育まれてきた独自の伝統産業を、「口伝」というかたちで、国内外の方々に興味深く読んでいただける形で紹介すること。そして、日本語と英語で世界に発信し、日本の職人さんたちの豊かな知と技術を、世界の大切な財産として、ウェブ上で、いつでも、どこでも、誰にでも見ていただける伝え方をするという。
では今回なぜ、クラウドファンディングという方法を選んだのか?
それは、プロジェクトをみなさんと一緒に、問題意識を共有しながら、社会を変革していく力があるのではないかと思ったからです。「矢島里佳がやりたいことなら、一人でやればいいじゃないか」もし、そう言われたら、確かにその通りです。たとえ今回のチャレンジが目標金額に達成せず、失敗に終わったとしても、私は何年かけてでも、たとえ1人でも、職人さんの口伝辞典を作って行きます。
でも今回なぜ、あえてみなさんから、ご支援を募るという形でこのチャレンジを成功させたいと思ったかと言うと、日本の職人さんの持っている技術というのは、私一人のものではなく、日本人、世界中の人々、人類にとっての宝物だからです。日本の職人さんの技術は、「みんなの宝物」。それであれば、みなさんに少しずつ参画していただき、一緒に日本の宝探しをしたい!と思ったからです。