「若者と伝統産業」の関係性について感じること

意外かもしれませんが、実は、伝統産業に興味関心を持ってくださっている若い方はたくさんいます。Facebookやtwitterを通して、私と同じ学生の方々が、「興味を持っています!」というメッセージをいただくこともあります。また、今回のクラウドファンディングも、実は年上の方々だけではなく、私と同じ学生の方々も実際に支援してくださっています。

「自分の国の文化を知りたい、興味がある、素敵だと思う、かっこいいと思う、将来生まれてくる自分の子どものために、日本の伝統を残したい!」といった想いを聞かせてくださいます。若者が伝統に興味が無いのではなく、大人たちが若者に伝統を触れさせる機会を与えてこなかったのだと感じています。知らなければ、興味を持てない、興味を持てなければ購入に繫がらず、職人さんたちの仕事は減る一方です。

まずは知ってもらうことから。だからこそ、今、もう一度知る機会を作り出したいと思って、今回の挑戦にチャレンジしています。また、なぜ今なのかというと、今後10年が伝統産業は勝負と言われており、60~70代の職人さんが徐々に引退をされていきます。その際の後継者が少なく、技術の継承ができていない産業も多々あります。すべてを残す必要は無いと思っていますが、残るべきものまで消えていくのは本当にもったいないと思います。だからこそ、今、多くの方に知って頂く事が必要だと強く思っています。

矢島さんのプロジェクトについての動画もぜひチェックしてほしい。


(オルタナS編集部員=佐藤慶一)

[日本の知恵と技術を世界に発信する「宝の地図」(口伝でつくる伝統産業事典)をつくりたい!ーCOUNTDOWN] [子どもたちに手作りの日本の伝統品を届けます|和える(AERU]

1 2 3 4 5